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2013年10月5日土曜日

シカゴ美術館

今年の夏の始めに、アメリカ在住の学生時代の友人からこんな連絡がありました。

—子供の夏休みに家族でシカゴ観光に行くことになったの。アメリカ3大美術館でもあるシカゴ美術館にも行く予定。絵はがきのリクエストはある?

そして美術館のコレクションサイトのリンクまで添付してくれたのです。

シカゴ美術館といえば、点描画の巨匠ジョルジュ・スーラの『グランド・ジャット島の日曜日の午後』があります。この作品は、まだフランス本国で印象派の価値が充分に認められないうちにアメリカに渡り、のちにフランスが大慌てで買い戻そうとしましたが、拒否されたという名作です。今では、シカゴ美術館最大の目玉であり、作品は門外不出になっています。


ジョルジュ・スーラ『グランド・ジャット島の日曜日の午後』(1884年〜86年)



この作品の本物をいつか見たいと思いつつ、まだ夢は果たせていません。



シカゴ美術館に行ってみたい理由はもうひとつ。

スーラの作品のみならず、シカゴ美術館はモネやロートレックなど、印象派の名画の宝庫としても知られているのです。



アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック『ムーラン・ルージュにて』(1892年)


女性の顔を緑にすることで、下から光が当たっている様を巧みに表現しています。でもやっぱり怖い。


ところで、日本でも「ボストン美術館展」などアメリカの美術館から委託を受けた展覧会が開かれますが、内容を見てみると、目玉は狩野派の襖絵だったり、浮世絵だったり、ちょっと不思議に思うことはありませんか?

これは、先に述べたフランスと同じ現象です。

極端に言ってしまえば、日本が西洋文化に憧れ、それを追いかけている間に、日本の優れた美術品がどんどん海外に流出していきました。

特にアメリカは文化新興国なので、いくらお金を積んだとしても、ヨーロッパ諸国にある、すでに価値の認められた古典的な名画はなかなか手に入れることができませんでした。

そこで、比較的安価で容易に手に入れることができたのが、まだフランス本国で価値の低かった印象派の絵画や日本の浮世絵や蒔絵などです。(そもそも印象派だって浮世絵の影響を受けた画家は、マネ、ゴッホ、など数知れず)

さて、話を戻すと…。

図々しくも絵はがきをたんまりリクエストしてから数週間後、友人から荷物が届きました。そこにはなんと、絵はがきのみならず、うれしいお宝がゴッソリと!



ロートレックのシールブックとミニサイズの図録


まず私なら、適当に自分の好みか「まぁこれなら間違いないだろう」というベタなものを1枚買って、ハイ、と渡して終わるのですが、相手に「お好きなものを選んでね。探してくるから」という気遣い。

そして私がリクエストしたものが陳列されていないことまで調べ、「いま出てないみたいだから、ハガキもないかも。もしなかったら代わりに何がいい?」とまで連絡をくれて、私なら「やっぱ、なかった。ごめ〜ん」と済ませるところが、何たる親切さ。



シールブックの中身はこんなにゴーカ!


その上、彼女は「オマケ」というけれど、日本では絶対に手に入らない図録やシール、などなどレアなグッズまでつけてくれちゃって、本当にその心遣いを見習いたいものです。



館内案内と、企画展「Passion for Fashion(ファッションへの情熱)展」のリーフレット。
企画展の解説には、印象派の名画に見るパリのファッションを通して近代を考察する、とある。
この企画展はものすごく興味深い。



美術館の感想を彼女に聞くと、チビちゃんが数分でグズりだしたのであまりゆっくり見れなかったとはいうものの、必ずや幼い彼の潜在意識に残ったものがあると思います。(私がそうだったので…)


…以上、今回はいつか行きたい美術館と友達自慢の巻でした!



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